信仰の山として全国に名高い木曽御嶽山の麓木曽谷は、夏でも寒いといわれる高冷地で、そばの育成に適した土地柄でございます。郷土自慢のそばの味はそば切りをはじめ、そばがき、そばもち等素朴な郷土食を生み、人々の食生活をうるおして来ました。木曽福島独特のそば饅頭も、こうした風土の中で生まれ育ったものであります。
当家初代が大正二年にこの地で開業して以来、工夫を重ね当地特産の上質のそば粉を使って創製したのが、芳香堂自慢の「そば饅頭」でございます。
木曽を訪れる旅行者達からも「眞物(ほんもの)の木曽の味」として広く親しまれております。